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CURRICULUM 5年次
21世紀の歯学教育の重要な柱のひとつが臨床参加型実習である。医療現場での思考法、実技、医療や学習への態度を含めて歯科医師としての職業能力を総合的に学ぶこと、実際の患者さん及びその家族や医師や他の医療職を相手に現場の業務を実体験しながら実践的に学ぶことなどが提唱されている。これまでの4年間で臨床医としての知識、態度、技能について学んできた。臨床参加型の実習で学ぶためには、これらについて自らが登院直前に再構築し集大成しておくことが重要である。本コースでは、学習者の自学自習を支援しながら、登院してからの必要になる内容の、特に基本となる必要最小限の知識、態度、技能を登院前に身につける。
5年生になると6月の共用試験後に、登院式を皮切りとしていよいよ臨床実習がスタートする。真新しい白衣を着て、歯科医療スタッフの一員としておよそ1年間、臨床の現場で貴重な研鑽を積むことになる。今までの講義および実習から得た知識、技術の蓄積を総動員し、患者さん相手に歯科医療サービスを実際に行える知識を修得する。
実習内容として、最初の約2週間はガイダンスやポリクリ実習を行い、その後、約200日の本格的な臨床実習を行う。登院期間中の実習は主に保存科と補綴科で配当された患者さんの管理と診療実習を行うが、その他口腔外科、小児歯科、矯正科、障害者歯科、予診科、麻酔科、放射線科、内科、臨床検査科、薬剤科は当番実習を行う。
学外研修として、小グループに別れて横須賀市歯科保健事業、三浦しらとり園(障害者施設)の見学を行う。横須賀市歯科保健事業では1歳6ヶ月児歯科検診を中心に乳幼児の歯科保健活動の実際を体験学習する。三浦しらとり園では施設内の職員および障害児者と直接触れ合い、福祉のあり方などについて再考し、歯科医師としてどのように愛の心、奉仕の精神を培うべきか考える力を身につける。その他、希望者には三共製薬、歯科技工所(横浜歯研)、ケアーセンターの体験実習が用意されている。臨床実習では、指導医のみならず、歯科衛生士、受付事務など多くのスタッフが活動している。したがって、患者さんを含めたこうした人間関係に十分留意しながら、どれ程貪欲に学ぶかによって、その後の医療人としての生き方に対し極めて重大な影響を与える1年間になると考えている。
CURRICULUM 6年次
社会の目まぐるしい発展に伴い変化していく歯科保健・医療・福祉・介護における社会的要請に対応できるよう、歯科医学教育を通して研鑽する歯科保健・医療・福祉・介護技術を合理的に社会に連結して行く原理、方法、制度などを社会的な立場から系統化し、認識する。
臨床実習を1年間経験し、臨床についての理解を深めた段階で、臨床と基礎または機能と形態といった既存の学問領域の枠組みを超えたテーマに対し、総合的な思考力と診断力を身につける。複数の講師が担当する実際のテーマは、咬合の科学、腫瘍、炎症と免疫、それに症例報告となるが、それぞれを理解する。
21世紀の医療人には、患者を全人的に捕らえたチーム医療への参加、卒後も学問の進歩と共に歩めること、さらに、疾病構造ならびに種々の社会的要因の変化にも対応でき得るなどの知識、技能を保持し、かつ豊かな人間性を有することが要求されている。これらの知識、技能および教養を育成する一方法として、個々の学問領域を越えた統合的な講義方法が提唱されている。
本コースでは、これらを踏まえ、すでに学習してきた基礎および臨床における知識と経験を立体的、総合的にまとめることを主目的とし、ついで、卒後研修および将来の歯科臨床において役立つ内容を視野に入れ、さらに、医療従事者としての素養を高めることを目標として、歯周組織と骨の科学、加齢の科学、齲蝕(うしょく)の科学について、項目別に統合形式にて修得する。
これまでの5年間で歯科医療に必要な基礎知識の学習や、実技を通して知識、態度技能について学んできた。とくに5年生時には登院実習を通して歯科医療の現場での医療への対応を実践的に学習した。これらの経験を踏まえ、歯学教育の最終年においては、将来の医療現場における医療の実践にそなえ、歯科医学の基礎と臨床の知識を総合的に集大成することが必要である。本コースでは、これまでの分野別の断片的知識を整理して科目横断的に歯科医学の総合的知識を身につける。
■教養系 ■基礎歯科医学系 ■臨床歯科医学系 []は単位数