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カリキュラム1年次

CURRICULUM 1年次

教養演習<史学>[1]

 歴史とは人間の住む世界を、時間軸と空間軸の両方にそって、しかも一個人が直接体験できる範囲をこえた尺度で、認識し、叙述する営みである。即ち、現在残っている史料をさまざまな角度から検討し、論理的に矛盾のない説明を時間と空間の両方の軸にそってならべ、因果関係でつなげて、作りあげた世界の全体像を言葉で説明したものである、ということになる。そこで、本講義では、そうした観点から、日本古代史の基本問題について取り上げ、それの検討を通して、個々の歴史事象を正確に把握し、それを時代の大きな流れの中に正当に位置づけることを修得すると共に、日本国・日本人・日本文化について考える。

教養演習<法学判例演習>[1]

 医療を取り巻く社会状況を理解することは、医療人を目指す者にとり重要なことである。その有効な学習方法として判例演習がある。刑事判例・民事判例の中で初学者にも分かりやすい判例から始め、医療事故判例について学習者みずからが背景を調べ問題点を整理・検討し、相互に議論をおこなう。判例の検討を通して、医療に対する社会の見方、医療者の法的責任を具体的に理解し、法的な考え方、医療における安全性への配慮と危機管理行動を身につける。さらに、小クラス内で議論を交わすなかで、自分の考えを相手に正確に伝える事を身につける。

教養演習<メンタルトレーニング>[1]

 メンタルトレーニングは、今や世界各国のオリンピック選手やプロスポーツ選手が盛んに取り入れているスポーツ心理学のスキルである。あらゆる分野のスポーツ選手が、試合場面で最高の能力を発揮できるように心理学的にもトレーニングを行い、やる気などの精神力を高め、自分で自分をコントロールできるようにすることを目的としている。現代社会はいろいろな意味で種々のストレスを過大に受ける恐れがある。ストレスを回避するにはメンタル面に柔軟性を持つことが重要である。これらトレーニングは学生生活を乗り切るために役立つだけで無く、将来医療人になった場合にも役立つものと考える。本コースでは、メンタルトレーニングの重要性を認識すると共にその方法を修得する。

教養演習<古武道講座>[1]

 現代、日本の文化と伝統の力が弱まり、日本人として生きるということが、どういうことなのか分からなくなってしまっている。特に日本人の身体感覚が危うくなっている。一言で言えば、日本人が生活の型を失い腰砕けになってしまい、生命力・人間力が著しく低下してしまっている。そのような問題意識のもと、日本の伝統的総合生活術である江戸時代の武術の中心にあった柳生新陰流を修練することで、人生を確かに生きるための教養と身体感覚を高める。

教養演習<造形演習>[1]

 何かものを描くことは自分を知ることであり、自分以外のものとか人を知ることである。絵を描きながらこれでいいのだろうかと自分に問いかけることは品性を身に付けることとなる。品性とは「私」と「あなた」の立場をお互いに尊重しあうことである。もの(人)と絵を描く君という「私」と「あなた」、ともに同じ対象に向かって製作する仲間同士としての「私」と「あなた」、作品を描く君と、作品を見つめる君という「私」と「あなた」の出会いを通して品性を身につける。

美学[1]

 美学、美術を通して、造形への基本的態度、基礎的知識を身につける。科学の基本姿勢のひとつが観察と描写であることを理解する。歯科学の基礎的素養のひとつである造形について、形を把握する方法、色彩の基礎、色彩の操作ができるようにする。また将来、患者さんと対面することを考慮して、さまざまな美術状況を知るとともに、日本の美術から日本人の自然観、死生観を知る。

倫理学[1]

 倫理学とはどのような学問なのか、また人間にとって倫理とはどのような意味を持っているのかという基本的な理解を土台にして、医療という特殊な場における倫理について理解する。そして将来歯科医療に携わる人間として充分な知識と医療人としての信条を修得する。

法学[2]

 医療が社会的存在である以上、法との関わりを強く認識しておく必要がある。また医療領域における法律問題は現代社会でその重要性が増しており、法律一般および医療関連法の学習は医療を目指す者にとり不可欠である。そこで本コースにおいては、具体的事例や判例をも用いて、憲法、刑法、民法および医療に関連する法律の基礎を修得する。また、リーガルマインド「法的なものの考え方」である物事を法的に筋道を立てて考え、的確に問題を解決し、公正な態度をとることを身につける。

哲学[2]

 高校までの教育は与えられた問題を解くことを主眼に行われてきた。しかし人生や人間存在の問題には解答はない。大切なことは人生には様々な問題があるということを知って、その中から自分が追求すべき問題を見つけ、それと取り組みながら強靭な懐疑の精神をもって生きていくことである。青春期にさしかかった成年が安易に独断的偏見や宗教的権威に飛びつくことなく、真に独自的な道を見つけることが出来るような人間力を身につける。

基礎英語[2]

 本コースでは、日本的な思想形式とは異なった思想形式、つまりアングロ・サクソン的な思考形式を把握する。さらに、専門分野の研究に備えるために、英語の運用能力を高めて英文をできるだけ速く読み取る力と正確な英文を書く力、いわゆるコミュニケーション能力を養う。

ドイツ語[1]

 近代市民社会はイギリスの市民革命から、近代自然科学はイタリア・ルネッサンスから、近代人の原型は人間の心に「無限なるものへの憧れ」を発見したドイツ・ロマン主義から始まっている。本コースでは、まず近代人の源流への認識を深める。その認識なしには、我々は日本人としてのアイデンティティーを得ることはできないからである。また、日本語は感情表現に優れた言語であるが、論理的思考には不向きな面があり、そのため日本人は西欧の学問をいくら学んでも、根底からそれを理解することは今日にいたるまで出来ていない。そのため、ドイツ語に顕著な優れた論理的思考を身につける。さらには、ゲーテの『ファウスト』や、シューベルトの歌曲「野ばら」「菩提樹」「魔王」等をドイツ語で味わうことで、「人生への憧れ」を感じる。

ドイツ語[1]

 英語以外の未知の外国語を一から学びはじめるのも新鮮で楽しいものである。この授業の目標は、ヨーロッパの代表的な言語の一つであるドイツ語の初歩を、実践的な日常会話を中心にしながらマスターすることである。半期後には、ドイツに一人旅しても困らない程度の日常の挨拶や質疑応答などの簡単なコミュニケーション能力を身につける。そしてまたこの授業を通して、私たち東洋人とは異なった西欧人独自の伝統的・習慣的な「ものの見方・考え方」の基本を理解する。

情報処理[1]

 現在社会ではコンピュータの利用が日常化している。コンピュータを操作して、歯科医学情報の収集、整理・加工、論文作成、表計算、プレゼンテーションが自由にできるよう、コンピュータ操作を修得する。世界規模のネットワーク、大学内、LAN(Local Area Network)は各講座で活用されているが、さまざまな歯科医学情報がコンピュータ・ネットワークによって行き交う時代に、ネットワーク環境のルールを知り、ネットワークを充分に活用する力を身につける。

スポーツ実習 l [1.3]

 スポーツ実習 l では、体力測定・評価を通じ、自分の体力レベルを客観的にとらえ、各自の健康と体力を自主的に管理する能力を身につける。また、身体運動とからだとの関係を学習するとともに、身体活動やスポーツに関して総合的に理解する。そして、個人の運動適性を知り、大学生活や社会生活において具体的に実践するための理論および方法を理解する。さらに、班別実技の実施を通してスポーツを楽しむ姿勢を育み、チームワークや協調性を身につける。

運動と健康科学[1]

 「生涯スポーツ」という言葉に代表されるように、生涯にわたって身体活動やスポーツと上手に付き合っていくことは、健康や体力の維持、向上において不可欠である。運動と健康科学では、医学・歯学・生理学的アプローチの視点から、運動と健康との関係を理解する。また、スポーツ障害や救急法、および運動やスポーツに関する多面的な基礎知識を修得し、将来を含めたウエルネス実現のための基盤を身につける。学習者は、将来QOLを推進すべき歯科医師、および研究者になる立場の人間であるから、実践するだけでなく社会に還元できる力を身につける。

生命科学・生命科学実習[4]

 生命体の特性を把握するために、その歩んだ歴史、ヒトの特徴、生物種の多様性、生物の系統と進化、生体物質、生命単位としての細胞、遺伝情報、細胞の機能、生体の調節機構、ヒトの行動などに関する「生命の共通原理」を学び、理解する。多様な生命現象について、生命体全体と細胞、分子レベルを関連させながら理解する。
実習では直接“生物”に触れて生命体の構造や機能を身をもって学ぶとともに、基本的な実験技術や科学的な思考力の涵養、的確な記述法を会得する。

物質科学・物質科学実習[4]

 本コースでは、学習の理解に役立つ数学的準備を行った後に、原子構造や周期表、化学結合などの基本概念など、さらには、力学、熱力学、電磁気学、波動と振動などについて基本的事柄などを学習する。またこれらは、一般および歯科医療で使用されている機器の原理さらには治療にも関係している。内容の説明では、数学の微分積分および物理学を選択していない学習者にも、理解できるようにするため、用いる数学は最小限としている。具体的な事例を踏まえながら物質に関する種々の事象について、まず概念を大まかに把握し、ついで科学的に理論的に考える方法を身につける。

応用科学[2]

 すでに講義を受けた生命科学および物質科学の知識を基にしてそれぞれの分野の教員が行う先端的な内容を含め次のような講義を受講することにより、環境に関する諸問題、代表的なバイオテクノロジー、神経生物学およびその電子回路モデル、比較内分泌学、歯の多様性、宇宙の誕生、エントロピー、X線、MRI、形状記憶合金、接着の化学、繊維および画期的な発見と誤った発見の例等のことが理解できる。

分子細胞生物学[2]

 歯科医学の基本となるヒトを理解するために、ユニットとしての個体・臓器・細胞の営みを体系的にとらえ、分子生物学にもとづいた生命観を修得する。また、最先端の歯科医学・医学研究の一端に触れ、教養科目として学ぶ基礎生物学・化学・物理学の重要性を認識しつつ2年次以降に学ぶ基礎系・臨床系歯科医学学習への意欲を高めるとともに、演習における発表やレポート作成を通して問題解決型の学習態度を修得する。

医療人間科学[1]

 社会から望まれる歯科医療人としての教養ならびに総合的な判断力の基礎を形成するために、歯科医療の歴史や現在の歯科医療の概要の認識を通して、歯科医学生としての人間性を身につける。

歯学基礎概論[1]

 歯学医学における基礎医学の役割と各基礎系科目の教育内容についてその概要を把握する。

臨床歯学概論[2]

 歯科医師を目指して入学した学習者が、歯学を学ぶ上で必要となる知識や概要を理解する。そのために、本校の教育理念や態度教育の内容を理解した上で、実際の病院や医療施設などを見学し、患者さんの立場を体験しながら積極的に考え、行動する習慣を身につける。また学生としてのエチケットやルールを再認識し、豊かな人間関係を築くための挨拶から始まる自覚ある態度を修得する。さらに医療人として、健康の重要性を知り、疾患・障害を持つものの立場に立って物事を考え、行動できる人間性を身につける。

医学概論[1]

 患者さんに対して疾患指向ではなく患者中心の問題指向型のアプローチ、さらに、全人的、生物学的、精神的、社会的アプローチが求められている。医療の複雑化、高度化に伴って、さらに、絶えず進歩し続ける医学知識・技術を前にして、効率的に新しい医学知識にアクセスし、現時点で最も関係のある知識を、自ら身に付ける必要がますます高まっている。医療とは何か、医学とは何か十分理解し、将来社会に求められる歯科医師となるために必要な考え方と知識を身に付ける。また、医療の前提となっている臨床倫理についても、それを保証するさまざまな項目について理解する。

解剖学 l [2]

 医学・歯学の出発点である人体の形態と構造を系統的に理解する。これらの構造を立体的に把握することは特に重要であり、アトラスやスライド等の画像を通して理解を深め、それぞれの臓器の相互の位置関係と影響を考察する。同時に、構造と各部位の名称との関係を理解し基本的解剖学用語を身につける。

歯形解剖と骨学・歯形解剖と骨学実習[2.3]

 歯科医師として咬合機能を回復するための基礎知識として、歯の外形、また咬頭や隆線、溝など形態的特徴を学ぶと同時に、隣接歯との接触や歯列と咬合について修得し、講義で得られた知識を立体的イメージとして再現するために実習を行う。歯の模型を計測し、各面の展開図を描いたり、歯の模型を参考にして石膏ブロックやワックス棒を用いての歯形彫刻実習を通じて、歯の形態を3次元的に理解する。  また骨の役割と基本構造、関節について学び、さらに人体各部の骨格について、特に頭蓋と脊柱との関係を基礎に、頭蓋の骨を中心に行う。実習では、ヒト骨格標本を使用して、頭蓋、その他の個々の骨の特徴をスケッチしながら3次元的に骨形態を理解する。

■教養系 ■基礎歯科医学系 ■臨床歯科医学系 []は単位数

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