Microsoft Word(以下Word)の文末脚注の機能を使って,Referencesを作る方法については既に紹介した。その際に文献のデータそのものはEndNoteを使い,それぞれの雑誌に合わせたStyleを作って,一定の形式でReferencesを作ることができることを述べた。つまり,PubMedで文献検索をして,文献データをEndNoteに取り込み,一定の形式でReferencesを作る。そして,原稿の中における文献の番号や挿入位置などはWordの文末脚注の機能を使って行うということである。
この方法では別の雑誌に投稿することになった場合に,Referencesの形式が異なる場合には,別のStyleを使って,Referencesの部分を再度作り直す必要が出てくる。ところがEndNoteはこの作業をStyleを選びなおすだけで,自動的にやってくれるのである。
したがって,原稿を執筆する際には,本文中にEndNoteの使用する一定の形式で,文献情報が書き込まれることになる。下図でかぎカッコ[ ]で囲まれている部分がそれにあたる。First Authorと年度とEndNoteの中の文献番号(Record Number)が書き込まれている。
原稿が完成した段階で,リッチテキストフォーマット(rtf)形式でファイルを保存しなおし,そのファイルをEndNoteがScanすることによって,その際に選択したStyleでReferencesを作成するという手順を踏むことになる。本文中の文献番号はEndNoteが自動的に振ってくれる。このようにすることによって,同じ文書でもStyleで選択した形式で異なる形式のReferencesをつけた文書が出来上がることになる。
本文中への文献の挿入は簡単である。まず,原稿のファイルをWordで開き,EndNoteで使用したい文献集のファイルを開いておく。つまり,ワープロソフトとEndNoteの両方を起動しておく。EndNoteの文献リストから挿入しようとする文献を選択して反転表示させ,EditメニューからCopyを選択する,(あるいはCtrlキーを押しながらCのキーを押す)。
次に,原稿の中でその文献を挿入したい場所にカーソルを置いて,Wordの編集メニューから貼り付けを選ぶ,(あるいはCtrlキーを押しながらVのキーを押す)。それだけである。
この操作により,上記のようなかぎカッコ内にFirst Authorと年度とEndNoteの中の文献番号が書かれたものが挿入される。
原稿が完成したら,ファイルメニューから名前を付けて保存を選ぶ。
ファイル名を付けて保存の画面でファイルの種類をリッチテキスト形式(RTF)(*.rtf)を選んで,保存する。
これで文書の準備ができたので,原稿のファイルを閉じる。ついで,EndNoteでPaperメニューからScan Paperを選ぶ。もちろんEndNoteで開いている文献ファイルはその原稿に対応している必要がある。また,用いるStyleも投稿しようとする雑誌に対応するものをStylesメニューから選択しておく必要がある。また,自分で作成したStyleの場合には,CitationにBibliography Numberが指定されている必要がある。別の項で解説したGeneral Numbered.ensのようなStyleが必要である。
PaperメニューからScan Paperを選ぶと,ファイルを開く画面が出てくるので,ファイルを選択して開くボタンをクリックする。
するとファイルのスキャンが行なわれ,文献のリストが表示される。
ここで内容を確認することができる。そして,PaperメニューからFormatを選ぶ。
もし,引用文献以外のところに,かぎカッコ[ ]を文中に使用していた場合には,次のようなメッセージが出るが,Continueをクリックして作業を続行する。
ファイルを保存する画面が出るので,ファイル名を確認あるいは付け直して保存ボタンをクリックする。Windowsの場合にはファイル名に.rtfの拡張子をつけるようにする。
以上で選択したStyleでReferences (Bibliography)が文章の一番最後に作成され,文中には番号が自動的に挿入される。文中の番号の形式はStyleのCitationで指定した形式になる。
一つの場所に複数の文献を挿入した場合,一つ一つの番号がスペースで区切られて羅列される。もし,ハイフンで結んで最初の番号と最後の番号だけを表示したい場合には,本文中に文献を挿入する際にかぎカッコではなくセミコロンで各文献データを区切るようにする。
たとえば,[Naoumov, 1998 #219] [Fukuda, 1999 #4] [Hsieh, 1999 #1] [Takayama,
1999 #22]の場合には,文献番号が羅列され,たとえば,2 3 4 5 のように表示されるが,[Naoumov,
1998 #219; Fukuda, 1999 #4; Hsieh, 1999 #1; Takayama, 1999 #22]のようにかぎカッコを取って,セミコロンで区切っておけば,2-5のように表示される。ワープロソフトの置き換えの機能を使って,]
[を; に変更すればよい。