
歯科医師の必須条件は「歯科医師国家試験」に合格し、資格を取得すること。試験は毎年2月中旬、2日間で実施されています。神奈川歯科大学はこれまで私立歯科大学および歯学部の合格率ランクで上位をキープしてきました。今後も国家試験の変化に合わせて、教育内容の改革を続けていきます。
第103回歯科医師国家試験の合格率比較(最新データ 3月27日発表)

本学では2005年度から、6年生で「総合歯科学」という単位認定科目を設置し、6年間で学んだ歯科医学に関する知識の整理と集大成を行う講義を実地しています。講義担当者は、歯科医師国家試験既出問題の分析と今後の傾向を見据えて講義を行っています。単に講義を教えるだけでなく、国家試験に向けてのアドバイスや国家試験に対する精神的なプレッシャーに対する対応も考慮して勉学に励める環境づくりを心がけています。また、2007年度からは5年次臨床実施中に基礎科目と臨床科目の講義を実施し、臨床の現場で見かける歯科疾患の病態をよりよく理解できるよう、問題基盤型の学習(PBL)を実践しました。このような教育改革を実施し始め5年目ですが、この間の国家試験合格率は確実に上昇し、合格者数も増加しています。本学は、今後も教育理念に基づく質の高い歯科医師を養成するために工夫を凝らした教育改善を行い、国家試験全員合格を目指していきます。平成22年度から大学内LANに接続したPCとe-ラーニングソフトを利用した自己学習システムを導入しています。
1年以上の歯科臨床研修を経て、それぞれの未来へ
歯科医師法により、歯科医師国家試験合格後に1年以上の臨床研修が義務づけられています。学生は自分で研修先を「歯科医師臨床研修マッチング協議会」に申請し、それをもとに協議会が決定します。臨床研修は実践を通じて歯科医療に必要な知識・技術・患者さんへの対応などを磨く大事な期間です。
歯科医師臨床研修は「歯科医師がその基盤形成期に、患者中心の全人的医療を理解した上で基本的な診療能力を修得し、その資質の向上を図る」ことを目的にしています。こうした目的を実現するため、研修施設が特色ある研修プログラムを用意しています。神奈川歯科大学附属病院および横浜研修センター・横浜クリニックも、特色ある研修プログラムを用意しています。
最初の4ヶ月は大学附属病院で基礎研修を行い、基本的臨床能力を身に付けます。その後の8ヶ月は協力型臨床研修施設(一般歯科医院など)で治療のほか、歯科衛生士や歯科技工士をはじめとする医療スタッフとの連携、歯科診療所の管理・運営等を学ぶ機会を設けます。

最初の8ヶ月は大学附属病院で基礎研修を行い、基本的臨床能力を身に付け、頻度の高い歯科治療処置を自ら実践できる力を身に付けます。その後は協力型臨床研修施設での4ヶ月の研修を通じて、歯科医師の指導のもとでより多くの患者さんの治療を経験します。

1年間を通じて大学附属病院で研修を行い、保存・補綴・口腔外科の指導医のもとで、基本的臨床能力を身に付けます。希望すれば他科(障害者歯科、小児歯科、歯科矯正など)での研修を一般研修と平行して経験することができます。

1年間を通じて横浜研修センター・横浜クリニックで研修を行うプログラムです。以下の3つのコースから構成されます。
(1)「基本修得コース」で歯科医療に必要な基本的な知識や技術に加え、患者さんの立場に立った歯科医療を実践するための基本的臨床能力を身に付けます。(2)「高頻度治療コース」では高頻度に遭遇する一般的な歯科疾患に対応できる臨床能力を身に付け、さらに(3)「生涯研修コース」で専門的、先進的な歯科医療、関連医科など幅広い医療を体験・理解し、生涯研修に向けた態度を養います。
