スライド 14 / 54
ベイズの定理では症状Sのある場合の疾患Dの確率はその疾患の確率とその疾患でその症状の出現する確率と他の疾患も合わせたその症状の出る確率の3つによって決まってくることが示される。
従って、Bayesの定理に基づいて診断のシステムを構築するにはそれぞれの病院・診療所における、1)疾患の頻度(有病率)、2)その疾患におけるさまざまな症状の出現頻度、3)全体としてのそれぞれの症状の出現頻度、に関するデータが必要になる。
また、Bayesの定理では各疾患が独立していること、各症状も独立して出現すること、すなわち、1人の患者さんが罹患している疾患は1つ、ある症状と別の症状が関連して出現しないと言うことを前提にしている。実際にはそのような状況の方が少ないから、いくつかの疾患の組み合わせを一つの疾患単位とする、また、関連して現れる症状はその組み合わせを一つの症状として扱うか片方だけを用いるようにすると言った操作が必要になる。それはデータが正しく集積されれば可能なことである。