nucleus4.htm
[P4]
放射性崩壊 radioactive decay
核 X が放射線を射出して他の核 Y に変換する現象のこと放射性崩壊という。
このとき核 X を母核、核 Y を娘核という。
放射能 radioactivity とは、放射性の核種に関して放射線を
射出する性質のことをいう。
歴史的には、放射能は 1896年に A.H.Becquerel(ベクレル)がウラン鉱石の
放射性を発見したことに始まる。
放射線には、α(アルファ)線,β(ベータ)線,γ(ガンマ)線 の三種類がある。
射出する放射線の種類により α 崩壊,β 崩壊,γ 崩壊 に分類される。
α 線は、高速のヘリウム核 24He (α 粒子)である。
β 線は、高速の電子e−や陽電子e+から成る。
ここで陽電子e+とは、電子e−の反粒子であって、
質量は電子と等しいが、電気量については反対の正電気をもつ。
(電子のような素粒子では、必ずその反粒子が存在する。)
γ 線は短波長の電磁波(光子)である。
α 線のエネルギーは最大でおよそ 9 MeV で、大気中での飛程は
約 10 cm である。
β 線の最高エネルギーは 数 MeV 程度で、アルミニウム金属中の
最大飛程は数 mm 程度である。
γ 線は物質に対する透過力が極めて強い。
一般に波長が 10−8 cm 以下の電磁波を γ 線ということが多いが、
短波長の X 線との区別は明確ではない。
母核 X のもつ静止エネルギーが娘核 Y および放射線のもつ
エネルギーの和よりも大きいとき、
母核は自発的に崩壊する可能性をもつ。
放射性核は、放射線を射出して他の種類の核に変換していき、
最終的には安定な非放射性の核となる。
放射能強度は、放射性核の個数が多いほど強いと考えられるので、
放射性崩壊により安定な非放射性核が増加してくると、
一般に放射能強度は時間とともに減衰すると考えられる。
そこで放射性核の個数の時間依存性について求める。
膨大な数の放射性核があるとき、時刻 t に存在する崩壊性核の個数を N,
単位時間あたりに核が崩壊する確率を λ (崩壊定数) とすると、
微小時間 dt の間に崩壊する核の個数 dN は
dN = −λN dt
である。すなわち
dN /dt = −λN
となる。
したがって
dN /N = −λ dt
積分すると
∫N −1 dN = −λ∫dt + c (ただし c は積分定数)
loge N = −λt+c (ただし e は 自然対数の底)
N = e−λt + c
= e−λt e c
= Ce−λt (ここで C = ec とした。)
そこで初めの時刻 t = 0 のとき N = N0 とすると
C = N0
よって
N = N0e−λt
を得る。
この式は核崩壊の法則を与える。
すなわち放射性核の個数は、時間とともに指数関数的に減少していく。
( この図が正しく表示されないときは、ブラウザの更新ボタンをクリックし再読み込みを行うこと。)
放射性核の平均寿命 τ とは、放射性核の個数が現在の数の
1/e に減少する時間である。
核崩壊の法則において、N /N0 = 1/e として時間を求めると、
平均寿命 τ が得られ、
τ = 1/λ
となる。
放射性核の個数が、現在の数の 1/2 に減少するまでの時間 T を
半減期 (half-life) という。
核崩壊の法則において、N /N0 = 1/2 として時間を求めると、
半減期 T が得られ、
T = loge 2/λ = τ loge 2
となる。
一般に放射能の強さは、単位時間に崩壊する核の個数で表わされる。
単位は1s(秒)間に崩壊する核の個数が1個のとき1Bq(ベクレル)と決める。
放射線が物質中を通過する際に吸収される度合のことを吸収線量という。
その単位は、物質の質量1kg 当たりに吸収される放射線のエネルギーが
1J (ジュール) のとき1Gy (グレイ) と決める。
なお線量当量は、放射線の生物学的効果を考慮した量であって、
吸収線量と修正係数の積で定義される。
修正係数は放射線の種類等により異なる。
単位は、吸収線量が Gy (グレイ) のとき、線量当量は Sv (シーベルト) となる。
[例題10]
崩壊定数 1.15×10−8 s−1 の放射性核が、初めの時刻のときの個数の
1/100 になるまで幾年かかるか。
(解)
N = N0e−λt より
t =−λ−1loge(N /N0)
t = −(1.15×10−8 s−1 ) −1 loge(1/100)
= 4.00×108 s
ここで 1 y (年) = 365×24×60×60 s より
s = 1/(365×24×60×60) y であるから
= 4.00×108 ×1/(365×24×60×60) y
=12.7 y
例題10をコンピュータにより計算する際のプログラム言語 JavaScript の記述例
<html>
<body>
例題10の計算プログラムによると <BR> // HTMLファイル中に記された文章. 計算には無関係.
<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"> // JavaScriptの開始タグ.
lambda = 1.15e-8; // 崩壊定数 (単位 1/s )
RatioNN0 = 1.0/100.0; // 個数の比
ts = -(1.0/lambda)*Math.log(RatioNN0); // Math.log(RatioNN0) は 実数値 RatioNN0 の自然対数を示す.
s = 1.0/365.0/24.0/60.0/60.0; // 単位 s(秒) を y(年) に換算する式.
ty = ts*s; // 単位 y
document.write(ty, " y(年)", "<BR>"); // 画面表示.
</SCRIPT> // JavaScriptの終了タグ.
</body>
</html>
(例題10の出力結果)
----------------------------------
例題10の計算プログラムによると
---------------------------------
[例題11]
半減期 3.05 分の放射性核について、崩壊定数 λ と平均寿命 τ を求めよ。
(解)
T = loge 2/λ = τ loge 2 より
λ = loge 2/T
= 0.693/(3.05×60 s)
= 3.79×10−3 s−1
τ = T /loge 2
=(3.05×60 s)/0.693
= 264 s
例題11をコンピュータにより計算する際のプログラム言語 JavaScript の記述例
<html>
<body>
例題11の計算プログラムによると <BR> // HTMLファイル中に記された文章. 計算には無関係.
<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"> // JavaScriptの開始タグ.
T = 3.05*60.0; // 半減期 (単位 s )
lambda = Math.log(2.0)/T; // 崩壊定数,ただし Math.log(2.0) は 実数 2.0 の自然対数を示す.
tau = T/Math.log(2.0); // 平均寿命 (単位 s )
document.write("崩壊定数は ", lambda, " 1/s", "<BR>");
// 文字列「崩壊定数は」と計算結果 lambda の値,並びに空白と 1/s を表示して改行.
document.write("平均寿命は ", tau, " s", "<BR>");
// 文字列「平均寿命は」と計算結果 tau の値,並びに空白と s を表示して改行.
</SCRIPT> // JavaScriptの終了タグ.
</body>
</html>
(例題11の出力結果)
---------------------------------------
例題11の計算プログラムによると
--------------------------------------
[例題12]
半減期 138 day (日) の放射性核が、初めの時刻のときの個数の
1/1000 になるまで幾年(y) かかるか。
(解)
λ = loge 2 /T
( 1y = 365 day より day = 365−1 y )
= 0.693/(138 day )
= 0.693/(138×365−1 y )
= 1.83 y−1
t = −λ−1 loge(N /N0)
= −(1.83 y−1 ) −1 loge (1/1000)
= 3.77 y
例題12をコンピュータにより計算する際のプログラム言語 JavaScript の記述例
<html>
<body>
例題12の計算プログラムによると <BR> // HTMLファイル中に記された文章. 計算には無関係.
<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"> // JavaScriptの開始タグ.
Td = 138.0; // 半減期 (単位 d )
d = 1.0/365.0; // 単位 d(日) を y(年) に換算する式.
Ty = Td*d; // 半減期 (単位 y )
lambda = Math.log(2.0)/Ty; // 崩壊定数 (単位 1/y )
RatioNN0 = 1.0/1000.0; // 個数の比
t = -(1.0/lambda)*Math.log(RatioNN0); // (単位 y )
document.write(" t = ", t, " y", "<BR>");
// 文字列 t= と計算結果 t の値、並びに空白と y を表示して改行.
</SCRIPT> // JavaScriptの終了タグ.
</body>
</html>
(例題12の出力結果)
---------------------------------------
例題12の計算プログラムによると
--------------------------------------
崩壊系列
放射性崩壊により母核から生じた娘核は、さらに崩壊して他の核種に変換し、
順次このような変換を続けて最後には非放射性核種に達して安定となる。
これを崩壊系列(放射性系列)といい、次の4種類の系列がある。
U-Ra (ウラン-ラジウム)系列: 92238U から始まり
82206Pb に終わる。
Th (トリウム)系列: 90232Th から始まり
82208Pb に終わる。
Ac (アクチニウム)系列: 92235Uから始まり
82207Pb に終わる。
Np (ネプツニウム)系列: 93237Np から始まり
83209Bi に終わる。
それぞれの崩壊系列の各段階において、α 崩壊,β 崩壊,γ 崩壊 の 3種類の
崩壊様式を伴う。
α 崩壊では、核が α 線 (24He) を放出して、陽子数 Z が 2,中性子数 N が 2
少ない核に変換する。
核 X がα崩壊 ZAX → Z−2A−4Y
+ α を起こすことができるための条件は、
次式が成り立つことである。
△m = M X−M Y−Mα ≧ 0
ただし M X ,M Y ,Mα は、それぞれ 母核 X ,娘核 Y,
α 粒子 の質量である。
このとき E = c 2 △m を崩壊エネルギーといい、その大部分は放出される α 粒子の
運動エネルギー となる。
このとき α 粒子の飛程 R は次式で与えられる。
R = CE 3/2 (C は定数)
[例題13]
α 粒子の運動エネルギー E が 9.69 MeV のとき、ある気体中の飛程が 100 mm であった。
E が 4.18 MeV のとき、この気体中での飛程を求めよ。
(解)
R = CE 3/2 より
100 mm = C(9.69 MeV)3/2 ,
R = C(4.18 MeV)3/2
したがって
R = 100 mm ×(4.18MeV/9.69MeV )3/2
= 28.3 mm
例題13をコンピュータにより計算する際のプログラム言語 JavaScript の記述例
<html>
<body>
例題13の計算プログラムによると <BR>
<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript">
E969=9.69;
E418=4.18;
C=100.0/Math.pow(E969, 3.0/2.0);
R=C*Math.pow(E418, 3.0/2.0);
document.write(" R = ", R, " mm", "<BR>");
</SCRIPT>
</body>
</html>
(例題13の出力結果)
---------------------------------------
例題13の計算プログラムによると
--------------------------------------
一つの崩壊系列において、α 粒子の飛程 R と崩壊定数 λ の間には次の関係式が
近似的に成り立つ。
loge λ = A+B loge R
ただし A ,B は各崩壊系列に対して固有の値をとる定数である。
この関係式を Geiger - Nuttal (ガイガー ヌッタル)の法則という。
この式を α 粒子の運動エネルギー E と半減期 T の間の関係式に変形すると、
T = T0 e d /√E (ただし T0 , d は定数)
となる。
U-Ra 系列については、T0 = 7.996×10−64 s ,
d = 378.7 MeV1/2 である。
β 崩壊では、核が β 線 (電子e− または 陽電子e+) を放出して、
質量数 A は等しいが陽子数 Z が 1 だけ異なる核に変換することをいい、
次の反応式で示されるように、2種類のものがある。
β−崩壊 : ZA X → Z+1A Y
+ e− + -νe
β+崩壊 : ZA X → Z−1A Y
+ e+ + νe
β 崩壊では、β 線の他に電子ニュートリノ νe や反電子ニュートリノ -νe を放出する。
核内の素過程としては、陽子 p と中性子 n が次式のように相互転換するとき β 崩壊が起こる。
β−崩壊 : n → p + e− + -νe
β+崩壊 : p → n + e+ + νe
β 崩壊の際に放出される電子等の運動エネルギーは一定でなく、連続的な値をとり得る。
電子ニュートリノ νe は素粒子の一種であって、電荷をもたない。
νe は他の素粒子とは弱く相互作用するだけで、あらゆる物質を貫通する。
電子ニュートリノの質量は零とみられていたが、現在では極めて小さい質量をもつ
と考えられている。
α 崩壊は核反応の一種であるが、β 崩壊は弱い相互作用に起因する素粒子反応である。
γ 崩壊では、核が高いエネルギー準位の状態から低いエネルギー準位の状態へ遷移する際に
γ 線 (光子) を放出する。
高いエネルギー準位 E 2 の核が低いエネルギー準位 E 1 に遷移したとき放出される γ 線の
光子のエネルギー E は次式で与えられる。
E = E 2− E 1
一般に α 崩壊や β 崩壊で生成された核は励起状態(高いエネルギー準位)にあり、
それがさらに γ 線を放出して安定な基底状態(最低エネルギー準位)に移行することが多い。
γ 崩壊のとき放射される γ 線の振動数 ν は次式で与えられる。
ν = (E 2−E 1 )/h
ただし h は Planck (プランク)定数と呼ばれる基本定数であって
h ≒ 6.626×10−34 J・s である。
粒子性と波動性
量子論によると、一般に粒子は波動的性質をもつことが知られている。
粒子の運動量やエネルギーは、その粒子の波動的性質を表わすところの
波長や振動数に密接に関係している。
光子の場合、そのエネルギー E と光波の振動数 ν の間には
E = h ν
の関係がある。
一般に波の振動数を ν ,波長を λ とすると、波の速度 c は
c = ν λ
で与えられるので、光速度を c とするとき、光子のエネルギーは
E = h c /λ
のように表せる。
電子の場合は、その運動量 p とすると電子波の波長 λ の間には
p = h/λ
の関係がある。
[例題14]
励起状態の核がγ崩壊により、エネルギー 1.08 MeV の γ 線を放出したとき、
この γ 線の波長を求めよ。
ただし真空中の光速度を 3.00×108 m・s−1 とし、Planck 定数を 6.626×10−34 J・s とする。
また eV = 1.6×10−19 J とする。
(解)
E 2−E 1 = 1.08 MeV
= 1.08×106 eV
= 1.08×106×1.6×10−19 J
= 1.73×10−13 J
ν =(E 2−E 1 )/h
= 1.73×10−13 J /(6.626×10−34 J・s )
= 0.261×1021 s−1
λ = c /ν
= 3.00×108 m・s−1/(0.261×1021 s−1)
= 11.5×10−13 m
= 1.15×10−10 cm
例題14をコンピュータにより計算する際のプログラム言語 JavaScript の記述例
<html>
<body>
例題14の計算プログラムによると <BR>
<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript">
E21V=1.08e6;
eV=1.6e-19;
h=6.626e-34;
c=3.0e8;
E21J=E21V*eV;
nu=E21J/h;
lambdaM=c/nu;
m=100.0;
lambdaCM=lambdaM*m;
document.write(" 波長 = ", lambdaCM, " cm", "<BR>");
</SCRIPT>
</body>
</html>
(例題14の出力結果)
---------------------------------------
例題14の計算プログラムによると
--------------------------------------
核反応 nuclear reaction
陽子 p や中性子 n 等の粒子を核に衝突させるときに起こる現象のことを核反応という。
核 X に粒子 a が衝突して核 Y と粒子 b,c,・・・ が生ずるときの反応式は、
X+a → Y+b+c+・・・
のように表わす。
ここで X を標的核, a を入射粒子, Y を生成核, b,c,・・・ を放出粒子という。
[例] 714N + α → 817O + p
49Be + α → 612C + n など.
標的核 X ,生成核 Y の質量をそれぞれ m X ,m Y とし、
入射粒子 a や放出粒子 b,c などの質量をそれぞれ ma , mb , mc などとするとき、
反応前後の静止エネルギーの差 Q のことを反応の Q値 といい、次式で与えられる。
Q = ( m X+ma ) c 2 −( m Y+mb+mc+・・・ ) c 2
Q値が正(Q > 0)のときは発熱反応であって、入射粒子 a の運動エネルギーが
小さくても反応が起こる。
Q値が負(Q < 0)のときは吸熱反応であって、入射粒子 a の運動エネルギーが、
ある値以上でなければ反応は起こらない。
このとき必要な最小エネルギーのことを、しきいエネルギー という。
重心系においては、しきいエネルギーは Q の大きさにに等しい。
実験室系において、しきいエネルギーは次式で与えられる。
( しきいエネルギー ) = −( m X+ma ) Q /m X
ここで重心系とは、系の重心に固定した座標系のことをいう。
また 実験室系とは、静止した標的核に固定した座標系のことをいう。
[例題15]
質量 6.65×10−24 g の粒子を質量 15.01×10−24 g の標的核に衝突させたとき、
実験室系における しきいエネルギーが 8.28 MeV であった。
このとき反応のQ値を求めよ。
(解)
( しきいエネルギー ) = −( m X+ma ) Q /m X より
8.28 MeV = −(15.01+6.65)×10−24g× Q /(15.01×10−24 g )
よって Q = −5.74 MeV
正電気をもった粒子 (陽子や α 粒子等) を核に衝突させるには、核との間の静電反発力のために
極めて大きなエネルギーを必要とする。
ところが電気をもたない中性子を核に衝突させる場合には、静電反発力に妨げられることが無く、
低エネルギー (低速) の中性子であっても核反応を起こす。
低速度の中性子は、核の近傍にいる時間が長くなるので核に捕獲されて核反応を起こしやすい。
このような低速度の中性子を 熱中性子 という。
核子1個あたりの結合エネルギーは、中程度の質量数の核が最も大きく約 8.6 MeV であるが、
質量数の大きな非常に重い核では 7.7 MeV 程度と小さくなる。
したがって非常に重い核に中性子等が衝突すると、ほぼ同質量の中程度の質量数の核に
分裂しやすい。 この現象を 核分裂 という。
1個の重い核の分裂により、非常に大きなエネルギーが放出される。 (およそ 200 MeV )
[例] 核分裂する核種 : 90227Th,
92235U, 92238U,
94239Pu など.
軽い核の核子1個あたりの結合エネルギーは、質量数が中程度の核に比べて小さいために、
軽い核は融合して中程度の質量の核に近づこうとする。
この現象を核融合という。核融合の際に大きなエネルギーが放出される。
[例] 12H + 12H → 13H + p (Q = 4.02 MeV )
12H + 13H → 24He + n (Q = 17.59 MeV ) など.
原子核,素粒子の演習問題 1
[1] 次の文章の( )中に、下欄より適当な語句や式を選んで、その記号を入れよ。
(1) 原子核は核子であるところの( )と( )が核力によって強く
結合して構成される。核力は( )によって媒介される。
同位核は( )の個数が等しく、( )の個数が異なる核のこと
である。
(a) 電子 (b) 陽子 (c) 陽電子 (d) 中性子 (e) 中間子 (f) 光子
(2) 原子核の大きさはおよそ( )cm の程度である。
(a) 10−20 〜 10−19 (b) 10−17 〜 10−16 (c) 10−13 〜 10−12
(d) 10−9 〜 10−8 (e) 10−6 〜 10−5
(3) 球形な原子核の半径は、近似的に核の質量数の( )に比例する。
(a) −1乗 (b) 2乗 (c) 3乗 (d) 平方根 (e) 立方根
(4) パラジウム核 46106Pd の半径はおよそ( ) cm である。
(a) 1.2×10−13 (b) 1.2×10−12 (c) 6.2×10−13 (d) 6.2×10−12
(5) エレクトロンボルト[eV]という単位は( )の単位である。
(a) 力 (b) エネルギー (c) 電圧 (d) 電流 (e) 電荷
(6) 静止している粒子の質量 m とエネルギー E の間には常に( )の
関係が成り立つ。 ただし c は真空中の光速度である。
(a) E = mc (b) E = m/c (c) E = mc 2 (d) E = m 2c 2
(e) E = m/c 2 (f) E = m 2c
(7) 炭素核 612C の質量を 19.92636×10−24 g とするとき、この核の
質量欠損は( )g である。 ただし陽子,中性子の質量をそれぞれ
1.67262×10−24 g ,1.67493×10−24 g とする。
(a) 1.589×10−25 (b) 1.589×10−24 (c) 1.589×10−23
(d) 1.589×10−22
(8) 質量 0.05 mg をエネルギー換算すると( ) GeV に相当する。
ただし 真空中の光速度を 3.0×108 m・s−1 とし、
eV=1.6×10−19 J とする。
(a) 2.0×1015 (b) 1.8×1016 (c) 5.2×1017
(d) 7.3×1018 (e) 2.8×1019
(9) 静止している電子を電圧 20 kV でもって加速したとき、この電子の
得る速度は( )m・s−1 となる。 ただし電子の静止質量を 0.51 MeV/c2 ,
真空中の光速度を 3.0×108 m・s−1 とする。
(a) 3.71×106 (b) 1.43×108 (c) 3.75×108 (d) 8.16×107
(10) 酸素原子核 816O の質量を 26.56005×10−27 kg とするとき、
この核の結合エネルギーは( )J である。
ただし陽子,中性子の質量をそれぞれ 1.67262×10−27 kg,
1.67493×10−27 kg とし、真空中の光速度を 3.0×108 m・s−1
とする。
(a)1.24×108 (b)124 (c)1.98×10−8 (d)1.98×10−11
(11) 放射線には α 線 ,β 線 ,γ 線 がある。 α 線は( )であって、
β 線は( )からなる。 また γ 線は( )である。
(a) 陽子 (b) 中性子 (c) 中間子 (d) ヘリウム核
(e) 光子 (f) 電子 または 陽電子
(12) β+崩壊の反応式は( )である。
(a) n → p+e−+νe (b) p → n+e−+νe
(c) p → n+e++νe (d) n → p+e++νe
(13) ベクレル[Bq]は( )の単位である。
(a) 放射線の強さ (b) 放射能の強さ (c) 吸収線量 (d) 半減期
(14) 光子のエネルギー E と光波の振動数 ν の間には( )の関係がある。
ただし h はプランク定数である。
(a) E = h ν (b) E = h/ν (c) E = ν/h (d) E = h ν2
(15) 電子の運動量 p と電子波の波長 λ の間には( )の関係がある。
ただし h はプランク定数である。
(a) p = h λ (b) p = λ /h (c) p = h/λ (d) p = h λ2
(16) X 線は波長が( )cm 程度の電磁波(光子)である。
(a) 10−1 〜 102 (b) 10−3 〜 10−1 (c) 10−6 〜 10−3
(d) 10−9 〜 10−6
(17) X 線管に印加される電圧をV ,電流を i ,ターゲット金属の
原子番号 Z とすると、単位時間あたりに放射される X 線の
全エネルギーは( )となる。 ただし η は定数で ある。
(a) η Z i V (b) η Z i V 2 (c) η Z i 2V (d) η Z 2 i V
(18) 強度 I 0 の X 線が、厚さ x の一様な物質中を通過すると、
その強度は( )となる。 ただし μ は線吸収係数である。
(a) I 0e μx (b) I 0e μ/x (c) I 0e −μx (d) I 0e −μ/x
(19) 半減期 3.05 分の放射性核の崩壊定数は( )、平均寿命は
( )である。
(a) 3.79×10−3 s−1 (b) 3.79×10−3 s (c) 264 s (d) 264 s−1
(20) 半減期 138 日 の放射性核が、初めの時刻のときの個数の
1/1000 になるまでの時間は( )年である。
(a) 1.63 (b) 3.77 (c) 5.84 (d) 7.26 (e) 9.33
(21)定められた強度の X 線を均一な物質中に入射させたとき、表面より
深さ 30.0 mm の点での強度が表面の 1/2 になった。 このとき
表面の強度の 1/10 になるような深さは( )mm である。
(a) 52.3 (b) 78.4 (c) 99.7 (d) 112.5 (e) 137.2
[2] 重い核では中性子過剰のとき核が安定である理由を述べよ。
[3] 鉛核 82207Pb の質量を
3.4×10−22 g とするとき、この核の
密度を求めよ。 ただし 核は球形とする。
[4] 静止していた電子を電圧 20 kV でもって加速したとき、この電子の
得るエネルギーは幾 J か。またこのエネルギーの大きさは電子の
静止質量の幾 % に相当するか。 ただし eV=1.602×10−19 J とし、
電子の静止質量を 0.511 MeV/c2 とする。
[5] 静止している電子を速度 1.5×108 m・s−1 まで加速させるために必要な
電圧を求めよ。 ただし 電子の静止質量を 0.51 MeV/c2,真空中の光速度を
3.0×108 m・s−1 とする。
[6] 炭素核 612C の質量を 19.92636×10−24 g とするとき、この核の
結合エネルギーは幾 MeV か。 ただし陽子,中性子の質量をそれぞれ
1.67262×10−24 g ,1.67493×10−24 g とする。また 真空中の光速度
を2.998×108 m・s−1 とし、eV=1.602×10−19 J とする。
[7] 崩壊定数 3.82×10−9 s−1 の放射性核について、初めの時刻のときの
個数の 1/10 になるまで幾年かかるか。
[8] 半減期 26 分の放射性核が、初めの時刻のときの個数の
1/10000 になるまでに要する時間を求めよ。
[9] α 粒子の運動エネルギーE が 9.69 MeV のとき、ある気体中の飛程が
50 mmであった。 E が 3.23 MeV のとき、この気体中での飛程を
求めよ。
[10] 波長 5.23×10−11 cm の γ 線の光子のもつエネルギーは幾 MeV か。
ただし 真空中の光速度を 3.0×108 m・s−1 ,プランク定数を
6.626×10−34 J・s ,電子の電気量の大きさを 1.6×10−19 C とする。
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